2020/8/30(日)
【怪談!肝試し!!】



百物語?
そう!夏と言えばホラー!ホラーと言えば怪談!!
それで百物語をやりたい、というわけですか。
そ、そそそんなもの、すす、す進んでやりたがる気が知れませんわ!
あ、琉拍ちゃんは怖いのダメだっけ。
こ、ここ怖くなんてっ!
あ、ぁ、ありませんわっ!!
しかしまた、急にどうしてです?
今年の夏イベ、ホラーものでさ。
レジライのシャイニングはズルいと思う。
なんの話してるんです…?
ひゃく、ものがたり……おはなし、ひゃっこ?
はい。百物語はその名の通り、一人一話ずつ怪談を披露し、
最後の百話目を話し終わった時、本物の怪異が現れるとされるという、一種の肝試しです。
……わたくしたち、人形ですから試す肝もありませんわよね?
わたくしたちがそのようなものをやるのはナンセンスでは?
琥珀、必死だなぁ。
この場合の肝は、胆力や度胸と言ったものを指します。
にはく。ゆかり、いっしょ。ヘーき。だいじょーぶ(ナデナデ
お姉様ぁぁ〜…
けど、よくよく考えると、百話って結構なボリュームだよな。
俺たち七人総出でも、一人あたり十四話は怪談を話さないとだし。
十人でも一人十話。確かに結構ハードルが高いですね。
じゃあ百話じゃなくていいから怪談しようよー
まあ、一つくらいなら………
やるんですの!?
またいつかみたいに、ネットを使ってたら
国際通話の料金請求が来たって話じゃないですよね?
懐かしいですね、ダイヤルQ2。
ち、違わい!!



ずいぶん昔の話でね。
とある町の若衆たちが、暇を余して語らってたそうだ。
若衆たちは盛り上がり、話題は次第に「怖ろしいもの」という話に。
ある人は蛙が、ある人は蜘蛛が、ある人は蟻が怖ろしい。そうロ々に言いあった。
そんな中、口を喋んでいた男に、別の男が問いかけた。
「おまえさんは、何が怖ろしいんだい?」
初めは、怖ろしいものなんてない!と言い張る男。
けれど彼は次第に震えだし、とてもとてもか細い声で、こう咳いた――



「まんじゅうが怖い………」



って、落語じゃないですか!!
このあと、恐ろしさのあまり具合を悪くした男に他の男たちが、
まんじゅうをお見舞いして亡き者にしようとするサイコホラーな展開が……
怖いものを無くしてしまおうとおまんじゅうを美味しく食べ、
それを見た方々に「本当は何が怖い?」と聞かれて、
「濃いお茶が怖い」と返す、というオチですね。
どこがサイコホラーですか!?
だ、だって、そんな直ぐに怪談なんて出てこないよ!
そんな言うなら雪花は話せるの?
え、ええっと……は、話せますとも!



――とある宿での話です。
その宿は古く、床は札軋み、壁は脆く、部屋と廊下はいつも薄暗かったそうです。
その宿は古く、床は札軋み、壁は脆く、部屋と廊下はいつも薄暗かったそうです。
ある日、宿を訪れた男性が一人。
男性は女将に通され、二階の客間へ。
二階への階段もとっても古く、手すりも無い上に急で長い……
男性は不安を感じました。
その晩。深夜に目を覚ました男性は、お手洗いに行こうとしました。
客間は二階。お手洗いは一階。灯りも無く、真っ暗な闇の中、
男性は手探りで廊下を進み、あの階段に差し掛かりました
一歩ー歩、確かめながら、急な階段を降りていく男性。
半分ほど降りて安堵した男性は、次の一段を踏み――
――外してしまいました。
けたたましい音を立てて落ちていく男性。
その音を聞いて駆け付けた女将さんに、男性は言いました。



「なんて怖い階段だ…」と。



いやダジャレじゃん!?
ほ、はら、本当に怖い話だと、琥珀ちゃん可愛そうですし……
に、ここ怖くなんて!ありませんわよ!!
こはく、だいじょーぶ(ナデナデ
もーっ!ちっとも怪談っぽくなーい!!
まぁ、面白半分でやるもんじゃないって事だな。
そうですね。実際に百物語を行う際も、
九十九話で話をやめ、朝が来るのを待ちますので。
ふぇ?百話を話すのから百物語じゃぁ…?
最初に碧様が仰った通り、百物語はあくまで「怖い話を聞く」こと、
つまり肝試しが目的の催しです。
怖い話を聞くだけなら、九十九話もあれば十分ですね。
それに――
――困りますよね?
百話目で本当に怪異が現れたら……
ひぃいぃぃーーっ!?



拍手返信

>サイトウ!!
>数年ぶりに覗いてみたらちゃんと更新しててすんげーえらいぞ!!!
>俺含め他のサイトウ達は更新ほとんどとまっていていっぱいかなしい
>可愛いイラストこれからも描き続けてくれよな!

おお、サイトウよ!よくぞ戻った!!
更新と言っても、最近は月一ペースですけどねぇ…?
か、かも知れないけど!たまに来てもらえると嬉しいです!!
あとサイトウも更新してくれるといっぱいうれしい!



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