2019/11/24(日)
【ロマン!異世界召喚!!】

みなさん、ご無沙汰しています。雪花です。
おや?今日は弄月様は?
それが、私もさっきから探してるんですけど、姿が見えなくて。
ここ最近、音沙汰無かったことも踏まえて、ひとこと言ってやろうと思ったのに……
それ、雪花様から逃げてるんじゃない?
それはそれで看過できない事態ですねー
せ、雪花様。目が全く笑ってませんわ……
ぬしさま、おへや。
はい。数日前から自室にこもられて。手紙をお預かりしています。
どれどれ?



『バビロン7話の心的外傷が癒えるまでそっとしておいて下さい』



ば、バビ…?なんですの?
オノ¥5,800はなぁ……
ということで、本日はマスター不在となります。
そうですか。では――
異世界召喚の話をしよう!!
脈絡なく唐突っ!?
異世界召喚はロマンだよ!
ろまん!!
突如として招かれる異世界、そこに暮らす人々との触れ合い、そして巨悪との戦い。
ファンタジーの王道ですね。
平凡な主人公が紆余曲折の末に、最後には魔王とかと戦っちゃったり!
常々思ってたのですけれど、それは勝負になりますの?
まず、一介の人間を召喚対象とすることに疑問があります。
んー、異世界に召喚されたとき、特殊能力に目覚める!とか、よくあるけど。
そんな回りくどいことをせず、最初から特殊能力や強大な力を
使いこなす者を召喚したらいいじゃありませんの。
「魔王」と呼称される強大な戦力を相手取るならば、
拮抗、凌駕できる戦力であるべきです。
せんりょく、なに?
「魔王」でいいですわね。
「魔王」でいいですね。
魔王には魔王をぶつけるとな!?
実際、そのような作品は幾つかあり、小説、漫画なども発売されています。
みんな同じこと考えてる!?
なんでしたら人ではなく、
地獄の番犬とか、終末の竜とか、そういった類を喚べばよいのですわ。
召喚直後にあらん限りの殺戮が起きて、物語が終わりそうなんだけど。
そもそも、なぜ人が人を喚ぶ傾向が多いのでしょうか。
そうですわね。
「人間が召喚される」必要性もですけれど、「人間が召喚する」必要性もまた疑わしいですわ。
それは異世界召喚ってジャンルの根底をひっくり返しちゃうような……
むしろ「人間でないから人間を召喚する」という方が説得力があります。
ひと、ちがう……なに?
それこそ「魔王」と言った人ならざる者とかでしょうか。
「魔王」と分類されるキャラクター像は、概ね人知を超えた強大な者です。
それでは「人間」を召喚する意味がありませんわ。
じゃあ何ならいいのさ?
「機械」とかいいですわね。
「機械」などよいですね。
まさかの無機物!?
人とかけ離れ、あまつさえ有機物でもない。
確かに、人と大きく異なるという点で、根拠付けとしては良いかもしれませんが……
きかい、なんで?
そ、そうだよ!
そうまでして言うからには、ちゃんとした理由がないと!!
それなら簡単ですわ。
機械になくて人間にあるものを理由に使えばいいんですの。
「有機生命体が絶滅した世界、自己進化を続ける機械たちは自らの性能の限界を悟った」
「機械たちは自らにない可能性を求め、かつて『召喚』と呼ばれた方法を実践する」
あぁ!それで機械が人間を召喚して!
人間が独自に持つ感性や閃き、感情などを――
「召喚された刹那、逃げ出す主人公」
んー?
いや、逃げちゃダメじゃ――
「物々しい刃や器具を携えて主人公を追う機械たち」
「その瞳(レンズ)は、主人公の頭――その中身を追い求めていた」
「世界にただ一人、召喚された『人間』」
「世界にただ一つ、無限の可能性を秘めた
有機演算素子『脳』を巡る人と機械の戦いが――」
もうファンタジーじゃなくて別のジャンルになってるーー!!



拍手返信

>筋トレいいっすね!
>筋トレすると男性ホルモンがでるのでご子息も元気になる事請け合いです!!
>(娘様達には聞かせられない…)


はい。トレーニングには男性ホルモンの一種である
テストステロンの分泌を促進する効果があります。
ですので仰る通り、その……だ、男性機能の向上も望めます。
その高まったリビドーが行き着く先ってさぁ……
そ、そんな目でこっちを見ないで!!



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